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| Vol.1 食欲中枢 Vol.2 甲野式身体法 Vol.3 快適睡眠 Vol.4 頭痛回避 |
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達人現る! |
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先生の著書は、各界の著名人との対談ものや、往復書簡をまとめたものなどユニークなものが多く、既に30冊を超える。武術や古の智恵を巧みに操った、「甲野式身体法」とでも言うべき無駄のない体運びは、スポーツ界や医学、介護をはじめ、様々な分野で目覚しい効果と改善点をもたらした。昨年末、NHK教育テレビの人間講座で「古の武術に学ぶ」という番組が放映されてからは、より一層人気が高まり、いまや売れっ子中の売れっ子。今回は、心と体のコネクティングを行なっているVIBRA(ビブラ)主催のセミナーに潜入し、先生からお言葉を頂戴してきた。 身体全体を使うこと。 「体全体を使うことが大切。」と甲野先生は言う。 私達の体は、普段「使われているところ」と「使われていないところ」に分かれている。しかし、全身がうまく使われれば、部分的な疲れや固まりは出来ないらしい。日頃肩こりや頭痛、腰痛や腱鞘炎など、部分的な疲れや痛み、だるさを感じやすいが、甲野先生の理論によると、それは、「身体の動きに参加していない部分があるから。」なのだそうだ。どんな小さな動きにも、身体全体が参加している動きと、そうでないものがあるらしい。 武士が着ていた鎧も、持てばかなりの重たさではあるが、着ればそれほど重さは感じない。これは、体の各部分が、重さを分担しているからなのだ。力を分散させることで、一部分への過剰なストレスを軽減することができる。要は、全身で歩き、全身で動くことが、もっとも自然で効率のよい体の使い方であるということなのだ。 本当の力に目覚めれば、凄い力が出る! 身体全体を使うには、「瞬間的に力を集結させる」ということが大切になる。甲野先生は、目の前で、70kg以上ある大人をひょいっと持ち上げてみせてくれた。それも、「片手で」である。先生は、日本中のスポーツ界の大御所と呼ばれる人達を日々指導してまわられているのだが、柔道でも100kg以上の選手を同じように片手でひょいっと持ち上げることすらできる。(ちなみに、甲野先生は小柄で、体重は60kgもあるだろうか・・・?といった、いでたちである。)身体の感覚に目覚めれば、今まで知らなかった力に出会うのかもしれない。人間に秘められた恐るべし可能性を感じずにはいられないワンシーンであった。 「がんばらないこと」が大切! 身体を大切にする方法として、日頃から「受け身」の練習をしておくことが良いと甲野先生は言う。「受け身は、柔道などの世界だけでなく、本当言うと、子供の頃から学校の体育の授業などで、教えてあげるべきでしょうね。」とのこと。「普段からこける練習をしておくと、不意にこけそうになった時、急に何か大きな力やストレスがかかったときに、楽に対処できるようになります。無理に踏ん張ったりすると怪我をしますから。特に女性は骨粗しょう症になりやすいので、前に倒れたり、横に倒れたり、いろいろ練習しておくといいでしょうね。」 転び方のレクチャーも受けたのだが、大変難しい。私達は普段、ころばないようにと気をつけて生活しているものだから、転ぶこと自体が「怖い」のだ。自分で転ぼうとしてみても、その度に恐怖があって、なかなかうまくはいかない。普段から、転ばないようにと身体を固めて踏ん張っているため、容易に身体を曲げたり翻ったりはできない。甲野先生によると「そういった緊張状態では、怪我するよ。」ということなのだ。 「大きな力がやってきたとき、踏ん張っていたのでは身体を壊します。上手にかわして、体を守りましょう。」といった理論。これは、体もそうなのだが、仕事の面でも、生活の面でも、人生のあらゆるシーンで言えること。がんばらずに、「上手にこける」ことのできる人ほど、大きな転倒や惨事に巻き込まれないのかもしれない。あるいは、普段から「無難にこける」ということが、体や心の豊かさを保つのヒケツなのかもしれない。つまり、がんばりすぎないことがキレイと元気のもとなのだ! |
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