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正統派美人、ナオミ・ワッツの着崩し術! 最新作の『ステイ』では、ナオミ本来のナチュラルな美しさがスクリーンに広がっている。力の抜けたカジュアルファッションのオンパレードで、ナオミのスタイルの良さとファッションセンスの素晴らしさが存分に楽しめるというファンには嬉しい作品である。 さすがは、ファッションセレブ!こういった肩の荷がおりたスタイルをさせたら、ナオミ・ワッツの右に出るものはいないのではないか!? ”絶叫系”より”癒し系”のほうがお似合い!? 『キング・コング』(05)での絶叫が記憶に新しいが、『ザ・リング2』(05)、『ザ・リング』(02)とホラー系も世界的大ヒットとなり、”もしかして、ナオミ・ワッツは、このまま絶叫系女優なのか!?”などと囁かれてもいたが、今回公開となる『ステイ』での自然体の演技で、”いやいや、癒し系もなかなかイケる!”という話になりそうである。 2006年6月公開の『ステイ』では、精神科医のサム・フォスター(ユアン・マクレガー)の恋人、ライラを演じている。ライラは自殺未遂をしているが、サムはそれを助け、その後、彼らは恋人となっている。なかなかライラにプロポーズできずに婚約指輪を握り締めるサムのもとに、ヘンリー(ライアン・ゴズリング)という患者が現れる。そして、徐々に、サムとヘンリー、そしてライラの現実が歪み、交錯していく・・・・。 ナオミの演じるライラは、自らが自殺未遂をしているというのに、危うい存在というよりは、スリリングな話の展開において、ホっとさせてくれるエンジェルのような雰囲気がある。面と向かって、「癒したい!なにかしてあげたい!」というようなお節介な言動はひとつもないのに、すべてを許容し理解する懐の大きささえも感じられるのだ。 かつては自殺未遂をしたほどの精神状態であったライラから、なぜ、そのような癒しの空気が漂ってくるのか・・・。それは、エンディングになってはじめてわかる。(これは、観てのお楽しみ!) それにしても、『ステイ』は、脚本も映像も素晴らしい。”極上の混乱”を味わえる一級品の映画である。人間の持つ使命感や感情、ライフスタイルそのものについての、ある種の答えをもたらしたような作風は、観た人それぞれが、自問自答しなくてはならなくなるほど、心を揺さぶるものである。 知的スリラーがお好き。 ナオミ・ワッツは、ニコール・キッドマンと大の仲良し。ピンク・フロイドのサウンド。エンジニア兼ツアー・マネージャー務めていた父の死後、オーストラリアに移住し、シドニ・アクターズ・センターで学んだあと、歴史ロマンス『For Love Alone』(86)で映画でデビュー。その後、長くヒット作に恵まれず、ニコールだけがどんどん売れっ子になっちゃったというのは有名な話。だけど、ナオミはそれでは終わらなかった! ナオミ・ワッツの出世作といえば、デヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』(01)。これで、全米映画評論家協会賞やナチュナル・ボード・オブ・レヴュー賞の主演女優賞など数多くの賞を受賞し、一躍ハリウッドで注目を浴びるようになった。 今回出演の『ステイ』は、心理サスペンスの要素が強いが、彼女の演技を観ているとと、今のナオミの原点とも言える『マルホランド・ドライブ』に戻ったような、いわば、花形女優の凱旋のような雰囲気が漂っている。 「まず、マーク(監督)の作品だから、出演したいと思ったの。知的なスリラーだけど、人の心も一杯詰まっている脚本が気に入ったわ。ある意味『マルホランド・ドライブ』を思い出したわ。ライラはある種の天使だと思う。深いレベルでキャラクターたちを結び付けているの。」(ナオミ・ワッツ談) 移ろいゆく現実に翻弄される精神科医のサムを演じるユアン・マクレガーと対照的に、ライラを演じるナオミ・ワッツからは、迷路に巻き込まれながらも、独自の時間をつむいでいるような余裕を感じさせるところが面白い。もしかすると、これこそ、ナオミが感じている女優というキャリアへの自信の現れなのかもしれない。 都会モダンなまとめ方がスゴイ!ナオミの大人カジュアル! ヘアスタイルはエアリー感を大切に!軽くふんわり気取らずに。 世の中には甘〜いブロンドもあるけれど、ナオミ・ワッツのブロンドはクール系のブロンド。一口にブロンドといっても、色は様々で、ピンクブロンドやゴールドブロンド、プラチナブロンドなど、少しずつ印象が違うのだ。ナオミの場合は、赤みがまるでない。つまり甘さのないクールなアッシュ系ブロンド。美人で顔が華やかじゃないと、髪そのものに負けてしまうようなブロンドカラーである。 さて、そこで、クール美人に突っ走るのかと思いきや、ふんわりエアリーカールでトーンダウン。このワザが絶妙な愛らしさと安らぎ感を与えている。外人のクセ毛風カールだが、日本人の場合は、緩めのパーマをあてるか、ボディパーマでざっくりと大きめのうねりを出してみるといいだろう。スタイリングの際に、ドライヤーやホットカーラーなどを使って、ファッションにあわせたヘアスタイルアレンジも可能である。 都会的カ大人カジュアルを目指すなら、空気感が大切。色で明るくして、髪の量も少なく調整し、エアリー感のあるカットをしてみよう。緩めのカールを入れて、さらに動きを出しておけば完璧!ふんわり気取らずに!がテーマ。 ナオミのように、ちょっとバレッタで髪をとめてみたり、ルーズにまとめてみるだけでも、ニュアンス美人のヘアスタイルが出来上がる。なにげないのに、色っぽいアレンジなので、ぜひスクリーンの中のナオミを参考に! ワンポイントのモダンアクセサリーで自分らしさをアピール 気取らないけど、自分をきちんと持っているのが大人のNY女性。ナオミがつけているモダンジュエリーに注目したい。チョーカータイプで存在感がある。1点で、華やかさもあって、エレガントにもカジュアルにも馴染むようなモダンジュエリーを探してみよう。リングでも、ブレスレットでも、イヤリングでもいいので、自分に自信をくれるようなジュエリーを1つ選んでみるといいだろう。 スモーキーな色で、都会的な雰囲気を演出! ナオミのカジュアルスタイルで注目したいのは色選び。白、黒、カーキ、グレーなど、いずれもベーシックな色。ベーシックな色の濃淡でコーディネートすると、都会的でスノッブな雰囲気が漂う。しかも、誰でもチャレンジできるし、失敗がない。 特に、グレーやカーキなどスモーキーな色を多用しているところが、NYっぽいところ。ブラックのトップスにカーキのボトムス、青みの強いグレーのリブカーディガン。このスタイルは、明日からすぐに使えるキレイめカジュアルのお手本! 色も素材もベーシックだけど、カタチでひと捻り!長さでひと工夫! 大人のキレイめカジュアルで大切なことは、色や素材で冒険せずに、カタチでひと捻りすること。シルエットにこだわって、キレイなボディラインを演出してくれるものにお金をかけよう。一番重要なのは、全体のバランス。袖丈、着丈、裾丈・・・・こういったそれぞれの丈のバランスがあっているのか、しっかり鏡でチェックしておくこと。 ナオミのスタイリングで参考になるのは、ジャケットやカディーガンの丈、デニムの丈、あらゆる丈のバランスが絶妙で、素晴らしいスタイルがさらに良くみえる仕掛けがあること。細身のトップスに長めの袖丈。短めの袖丈にザックリ素材のジャケット。”自分にぴったりの長さ”があるので、既製品のお決まりサイズで飼いならされて、安易に納得してしまわないように注意しよう。 ナチュラルだけど、決して手を抜かない。隙のないメイク。 「カジュアルでも、着崩し過ぎるのはイヤ!いつもちゃんと見られたいの!」という人は、ナオミのメイクを参考に! アイブロウは、キリリと媚山をつくってブラウンパウダーで毛並みを整えながら仕上げておき、アイシャドウは、ブラウン、シュガーピンク、モーブピンク、スモーキーラベンダーでグラデーションを作る。アイホールにモーブを入れて、セレブっぽい陰影を作ることがポイント! チークは、目の下と小鼻の延長沿い頬骨の上に置き、内側から外側へ色をいれる。ナオミはけっこう明るめのピンクを入れているので、彼女のような華やかさを目指すなら、発色の良い色を選んでOK! リップカラーは美人ローズ。このメイクの一番のポイントはここにあるので、この美人ローズを探してみよう。色はマットに発色し、質感はシアー。そんな美人ローズを手に入れて!口角を少しあげて、ニヤリを笑う、あのナオミスマイルの練習を!さらに、微少をうかべつつ、流し目必須!これでナオミスタイルの出来上がりである。 |
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「自分は何物なんだろう?」という思いは現代の大都市に生きる者なら誰もが抱える不安である。アイデンティティ・クライシス。あまりにも多くの他人とメディアに囲まれている社会では、異なる<現実>が無数に存在している。だから人は自分の存在を確かめるように何かに救いを求める。それが仕事である者、健康である者、宗教である者もいるだろう。多すぎる情報の中で現代人は生きている。しかし、その情報の多さで人は決して幸せになれるわけではない。その不安感を単なるスリラーではなく、ニューヨークという大都市を時間・空間・感情を自由に行き来して、今までにない斬新な形で愛を体感させてくれる作品が『ステイ』なのである。 『ステイ』は、『チョコレート』(01)、『ネバーランド』(04)で数々の賞を受賞しているマーク・フォースター監督が、『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー、『キング・コング』(05)のナオミ・ワッツというスターを主演に迎え、実験的に仕組んだ贅沢なイリュージョンである。物語は一見、精神的に不安定な男と彼を自殺から救おうと必死になる精神科医のサスペンスのように始まり、やがて観客はその奥に潜む深いミステリーに翻弄される。何が現実で、何が虚像なのか? しかし、『ステイ』の本当の凄さは、その先のラストで思いがけない感情を観客に抱かせることだ。ニューヨークの時間と空間、そして、そこに暮らす人々の現実までを巨大な迷路に変えたものが、あまりにも切ない人間の生々しい思いであったことを知ったとき、この映画の見方が180度変わるだろう。解けない謎を頭で追っていては、この映画の本質にたどり着けない。感覚を研ぎ澄まし、心の目を開いて欲しい。 21歳の誕生日の夜に自殺すると予言して姿を消したヘンリー・レサム(ライアン・ゴズリング)。その謎に満ちた若い患者を救おうとして必死で追いかける精神科医サム・フォスター(ユアン・マクレガー)。ふたりの<コンタクト>は、偶然ではなかった。ヘンリーは、未来を予言し、彼を担当していた前任のセラピストは部屋から出てこない。ヘンリーは両親は死んだと言う。結婚したいほど好きな女性がいるという。そう、サムも結婚指輪を握り締めている。元患者で自殺から救った画家のライラ(ナオミ・ワッツ)に渡すために。ヘンリーの謎を追うほど、サムとライラの現実が歪みだす。 デジャヴのように繰り返す日々、螺旋階段を何度も落ちるような悪夢。一体、ヘンリー・レサムとは何者なのか?何が目的でサムとライラの潜在意識に入り込んでくるのか?ニューヨーク全体を巻き込んだ前代未聞の迷路が、一人の男によって扉を開かれる・・・。運命の日まで、あと3日・・・。 マーク・フォースター監督といえば、感動のヒューマン・ドラマを得意とするイメージだが、その作品にはいつも死の匂いが立ち込めている。『ステイ』も絶望的なまでに死にたいヘンリーと、自殺を食い止める使命にとらわれたサムの<救って欲しい><救いたい>という思いが核になっている。それが呼応したときに、互いのアイデンティティが交じり合い、ふたりの間に横たわる生と死の狭間の、誰も長く留まることのできない中間の世界が顔をのぞかせるのだ。 この驚くべき脚本を書いたのは若き注目の脚本家、デイヴィッド・ベニオフ。ベニオフはスパイク・リー監督が映画化した『25時』(04)の原作及び脚本で注目を浴び、その後、超大作『トロイ』(04)の脚本に抜擢された。映画化は遅れたが、『ステイ』はベニオフの最初に売れた脚本作品で、作風の斬新さから多くのハリウッド映画会社が争奪戦を繰り広げた。 スタイリッシュで刺激的な映像を作り出したのは、マーク・フォースター監督の全作品の撮影を担当しているロベルト・シェイファー。ニューヨークを舞台にした映画はたくさんあるが、『ステイ』は今までに誰も観たことのない風景が映っている。未来か過去か、現実か夢かもわからない映像世界に否応なく引きずり込まれるにちがいない。 ●上映時間 1時間41分 『ステイ』公式サイトはこちら⇒ |
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